「相談会」を効果的に活用するための3つのアドバイス

■「環境の仕事」を漠然と考えない

漠然と、「環境の仕事をしたい」と考えている学生が多いようです。しかし、環境に先進的に取り組んでいる企業を見て、漠然とそこに就職をしたいと考えているだけでは、採用してくれません。そもそも、「環境の仕事」とは何でしょうか。

1.「誰に」を考えてみる
仕事とは、「誰か(お客さん)に何かをして、対価をもらうこと」、と考えてみてください。 環境の仕事とは、「環境問題の解決(環境によいこと)を、お金を払ってでもしたい」と考えている人がいなければなりません。単に自分が解決したい、と考えているだけでは、それは仕事にはなりません。 お客さんは、大きく3つ。行政(to G)・企業(to B)・消費者(to C)です。 さて、あなたのお客さんは誰でしょうか。
2.「何を」を考えてみる
次に、何を(商品)扱うのかを考えます。燃料電池車?エコファンド?環境教育?様々なエコ商品が市場にあります。しかし、その前に。既存業界のビジネスモデルやお金の流れの仕組みを勉強しましょう。環境の商品は、同時に「既存の業界から生まれた新商品」でもあります。例えば、「燃料電池車=自動車業界+環境」ですし、「エコファンド=金融業会+環境」です。 「環境ありき」の考えから、「既存業界にどうやって環境の視点を組み入れていくか」という考えに転換してみてください。具体的には、業界本を熟読するとともに、企業の環境報告書を読んでみてください。
3.「どうやって」を考えてみる
最後に、その商品をどうしたいのか、を考えます。研究開発をしたいのか?販売をしたいのか?または、それらの人をサポートしたいのか?または、組織のそうした人たちの情報共有をスムーズにさせるのも、かかわり方の一つです。「どうやって」は、そのまま組織のどういう部課署で働きたいかに繋がります。 実は入社してから一番影響を受けるのが、部課署ですから、しっかりと考えてみてください。

■効果的な質問を考えてみる

1.こんな質問をしよう
  1. (1)業界・業種に関する質問 上記の質問の、2.「「何を」を考えてみる」にあるように、まずは業界や業種全般の話を聞いて、業界や事業の仕組み、ビジネスモデルを聞いてみましょう。その上で、それではその業界では、どのような環境の仕事が出来るのかを聞いてみましょう。
  2. (2)部課署に関する質問 上記の質問の、3.「「どうやって」を考えてみる」にあるように、あるA社でも部課署によって仕事の内容は様々。会社ごとの話を聞くよりは、会社はどんな組織図になっているのか、部課署ごとの話を聞いて、仕事内容に対するイメージをつかみましょう。
  3. (3)個人の想い 環境の仕事は、単に環境の取り組みが盛んな企業に入社することや、人から言われてやるというより、個人の想いや姿勢がより重要になります。どのような想いで仕事をしているのか、辛くても留まれるのはどのような理由か、または、どのようなことにやりがいを感じるかを聞いておくのは、職業観を養う意味でもオススメの質問です。
2.間違ってもこんな質問はするべきではない
  1. (1)資格・知識に関する質問 よく、「資格は必要か」「TOEICは何点以上か」という質問がありますが、社会人の答えは誰もが同じ。「まあ、あってもいいけど、それが採用に有利になることはないんじゃない?」新卒に求められているのは知識ではありませんし、知識は必要なときに勉強できます。資格の勉強をしている時間があったら、外に出て一人でも多くOB訪問をするようにしてください。
  2. (2)企業の姿勢に関する質問 「企業の環境対策は、イメージアップのためにやっているのですか」などがそれに当たります。こうした「評論家」のような姿勢はオススメできません。イメージアップのためであるかないかが、自分の進路にとって重要な指標であるなら聞いてみるのもよいかもしれません。単に問いただすような意味であれば、ナンセンスです。ただ、例えば「もしイメージアップのためだけであれば、自分が中からそういう姿勢を変える」くらいの意気込みはもって欲しいものです。
  3. (3)環境政策に関する質問 「環境税についてどう思いますか」などの質問です。「環境税の政策立案をするために、どのようなプロセスで仕事が進んでいきますか」という質問であればよいのですが、環境税そのものについての個人的な是非は、仕事内容を理解する上では、あまり意味がありません。
3.質問をするときのポイント
自分が現場で仕事をしているイメージがわくかどうか。それが重要です。例えば、「環境部の仕事はISOを回すことです」と言った場合、それでは、「ISOを回す」とは、日々日常、どうすることなのか。それが実際の「仕事内容」になります。キーワードは、「リアリティ」です。仕事のリアリティを感じることができるかで、より地に足のついた就職活動ができるか決まってくると言えます。

■相談会を、「ああ、よかった」で終わらせないために

1.理想はテレホンショッキング
「社会人はどこに行けば会えますか」こんな質問をもらうことがありますが、身近なところで言えば、
  • (1)大学の就職課で紹介してもらう
  • (2)部活・サークルの先輩
  • (3)家族・親戚
などです。ポイントは、訪問の最後に、同僚や友人を紹介して頂き、つながりを辿っていくこと。相談会では、せっかく会えた社会人なのですから、のちにお礼を兼ねて人を紹介してもらうのもよいでしょう。
2.好奇心と行動力
「あれ?ちょっと面白そう」という好奇心と、「じゃあ、ちょっとやってみよう」という行動力があれば、興味の幅や人脈、情報源がどんどん広がっていきます。「自分には関係ないや」と思わずに、「おや?」と感じたら、失敗を恐れずに動いてみることが重要です。
3.2つの環境就職
環境就職は、
  • (1)「環境の取り組みをすでに行っている組織で、より取り組みを強化する方法」と、
  • (2)「あまり力を入れていない組織に入って自分がそこを変えていく方法」
  • の二つがあります。 現在では前者が主流ですが、後者の方がやりがいがあるかもしれません。
    要は、環境の仕事はどこでもできる、ということです。